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校長ブログ

平成25(2013)年度   

 
8月26日(月)〈始業式〉

2学期始業式で生徒に話した内容です

皆さんおはようございます。  本日は8月26日(月)です。新校舎への三月の引っ越しがあり春休みを早めるため、通常の2学期の始業式より一週間ほど早いはじまりとなります。その結果、いつもの二学期よりも長くなります。文化祭もあり、スポーツに学習に最適な二学期をせっかくのチャンスですから、有効に活用してください。
一学期の終業式で、皆さんには、夏休みには、自分に必要な勉強をしましょうと話しました。覚えていますか?  皆さんに勉強するようにいいましたが、勉強が必要なのは生徒だけではありません。一生勉強は必要なのです。ちなみに、私を含め先生方も勉強しているのです。もちろん私もしましたよ。
今日は、すべての人に常に勉強が必要ということと、失敗を乗り越えて頑張り続けることの大切さの2点について、話したいと思います。
この夏、私は、全国の高校の物理と化学の先生方の研究会の代表に正式になりました。8月の7日から9日まで、兵庫県にある関西学院大学で、全国の先生方が集まって物理・化学など理科の研究や授業向上についての研究大会、勉強会をしてきました。最終日には、兵庫県の先生方のご尽力により、2か月ほど前、安倍首相が視察されたのと同じコースである神戸市の理化学研究所を見学しました。
具体的にはIPS細胞を活用する実用実験を行っている発生・再生科学総合研究センターと蓮舫議員の2位じゃ駄目なんですか?で一躍有名になったスーパーコンピューター「京」のある計算科学研究機構です。ちなみに、京は、できた当時は1位でしたが、現在では4位だそうです。
 また、8月23日には、東京都の高校の物理と化学の研究会の先生方と埼玉県和光市の理化学研究所で世界最高のサイクロトロンのある仁科加速器研究センターを見学しました。世界のトップクラスの科学技術や研究施設を目の当たりにして、日本の科学技術の素晴しさを感じ、日本の将来はまだまだ大丈夫だと強く思いました。
 皆さんは、最近の話題で心に残っているものは何でしょうか? 私は、イチロー選手が日米通算4000本安打を達成したニュースです。
その中で、イチロー選手が、4000本打つためには、8000本以上悔しい思いをしている。それに打ち勝って、耐えて努力することの大切さを話されたことです。イチロー選手は努力しつづけることのできる天才といわれるほど練習にストイックな人です。そのことは、大リーグのチームメイトも称賛しいますが、この成果は失敗を繰り返しながら、努力しつづけた結果4000本安打の偉業となったと思います。
もうひとつ例をあげれば、先ほど話した仁科加速器研究センターでも、9年の歳月を要して、合成し、発見した原子番号113の新元素が今年にも正式に認められ、命名権が日本に認められる可能性があることです。これも失敗を繰り返しても研究を続けた偉業だと思います。簡単にうまくいくことは、ほとんどありません。失敗しても、努力することが成功につながるのです。頑張りましよう。
皆さんは、若者です。若者の特権は、失敗を恐れず、行動できることと努力に費やせる時間があることだと思います。失敗を恐れず、努力し続ければかならず成功できると信じて、努力し続けてほしいと思います。 この二学期の皆さんの活躍を期待して、私の話とします。


7月24日(水)〈終業式〉

1学期終業式で生徒に話した内容です

皆さんおはようございます。  まず、皆さんに協力のお願いをします。学校の予算のことです。皆さんには、節電のお願いをしておりましたが、先日、設定していた最大使用電力量を超えてしまい、3月までの電気の基本料金が上がってしまいました。学校では、予算が決まっており、その増加分を何らかの形で、節約したりしなければなりません。つまり、別の形で使おうとしたものに影響が出る可能性があります。もちろん、今年は、猛烈な暑さであったことは、事実です。
しかし、28℃設定であるはずなのに、複数のクラスで、その設定を勝手にいじり19℃にしていたなど問題が、わかりました。このような勝手な振る舞いは、まじめにしている人たちに、迷惑がかかっていますので、何らかの処罰も考えなければならないと思っています。そこで、もう一度お願いしますが、使用基準を守って電気を無駄なく使ってください。
いよいよ、待ちに待った夏季休業期間になります。今年度は、新校舎への3月の引越しのために、例年と異なり短縮された夏季休業となります。第一学期の始業式で、大谷翔平君の話を例に、勝手に自分の限界を決めずに、あくまでも前に進む気持ちを持ち続けて、学校での生活を送ってほしいと話しましたが、取り組んでくれていましたか? 三年生は「夏を制するものは受験を制する」といわれ、受験勉強の正念場を迎えます。一日、10時間を越える学習が求められていると思います。また、一二年生にも、学習や部活動など様々な活動が待っています。短い夏休みになりますが、限界を勝手に決めずに、充実したものとしてほしいと思います。
先日、文部科学省の事務方のトップの方の、「30年後を見据えた日本の教育の展開を考える」という講演を聞きました。その話や私が感じたことや考えたことを話そうと思います。ちなみに、BBC(英国放送協会)の調査で「世界に良い影響を与える国」のトップの国は日本です。中国や韓国との関係などから、日本は嫌われているかの報道がありますが、世界的には違うようです。 本題に戻します。文部科学省としては、これからの日本の国が豊かで、尊敬される国であり続けるためには、グローバル化に対応できる人材を養成する必要があると考えているそうです。
確かに、楽天では、社内の公用語は英語だとか、パナソニックなどの新卒者の8割を外国人にという話を聞きます。これからは、日本の企業は日本語でといった常識は大きく変わっていくかもしれません。そのため、英語でのコミュニケーションの重要性はますます増していますが、私は、話をする内容つまり、文化・政治・経済・科学・工学・医学等のそれぞれの専門分野の中身をしっかり身につけていかなければ、世界全体での競争についていくことはできないと思います。
これからの世界は、テクノロジーの発達により、知識と技能があれば、先進国だけでなく、途上国の人でも、大きな組織でなくても誰もが参入でき、世界の場で活躍できる時代、大競争時代になるのです。逆にいえば、先進国の人々は豊かだが、途上国の人々は貧しいという現在の姿ではなく、知識や技能がある人々は豊かで、そうでない人は、たとえ先進国に暮らしていても貧しい生活を強いられる時代が来るという可能性を秘めているのです。
そのような世界で活躍できる日本人にするために、文部科学省としては、現在の大学教育の改革が最重要だといっています。また、高校生に対しては、日本の高校生は他国の高校生に比べ、勉強していない実態があり、極めて心配している。とも話されていました。
しっかりと勉強しましょう。こんな話があります。ソウル大学から東京大学に留学したある大学生の話ですが、「東大の人は勉強が足らない。これなら私は負けることはない。私は、日本に来て安心しました。」といったそうです。この話に私は、日本の国の将来や若い世代の将来に不安を感じました。
グローバル化に対応できる日本人となるための基礎は、英語はもちろん今皆さんが保谷高校で勉強している様々な教科科目です。しっかりと学びましょう。
あと、37年先、皆さんが、50代である2050年を想像して下さい。皆さんは、それぞれの分野で、社会のリーダとなっているころです。そのときの国内で生産される富の尺度であるGDP(国内総生産)は、1位中国、2位インド、3位アメリカ、以下インドネシア、ナイジェリア、ブラジル、ロシア、日本(8位)、フィリッピン、エジプトの順となるそうです。今の1位アメリカ、2位中国、3位日本、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、ブラジル、インド、カナダの順と大きく様変わります。いわゆる、先進国といわれていたヨーロッパは凋落し、発展途上国といわれたアジアの国々が台頭してくる大競争時代なのです。皆さんは、否が応でも、その中で暮らしていかなければならないのです。
そのころには、皆さんの仕事は、単に日本の国の中にとどまらず、経済の中心であるアジア国々や世界の国々になってくると思います。これからの大競争時代、グローバル化した世界を勝ち抜いていくためにも、この夏休み、英語はもちろん自分が将来進もうと思っている分野や好きな分野の勉強をしっかり学んでほしいと思います。そして、今やらなければならないことに集中し、無理だとあきらめず、かならずできると考えて、大きな目標にチャレンジしてください。
そして、皆さんが有意義な夏休みを過ごされ、大きく成長された姿で8月26日のこの場所で会えることを楽しみにしています。健闘を期待しています。


4月9日(火)〈入学式〉

入学式式辞

新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。先ほど、入学を許可された二百八十一名は、今から、東京都立保谷高等学校の生徒として、高校生活をスタートさせます。私達教職員一同は、皆さんの入学を心より歓迎し、皆さんの高校でのチャレンジを応援すべく最善の努力をいたします。
本日、東京都立保谷高等学校の第四十二回の入学式を挙行するに当たり、ご多忙中にも関わらず、東京都議会議員の皆様をはじめ多くのご来賓の皆様、保護者の皆様、設置者の代表の皆様のご列席を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。 新入生の皆さん、改めて、入学おめでとう。皆さんは本校の教育目標を知っていますか? 知らなかった人は、すぐに覚えてください。
それは、「知性高く、人間味豊かに、心身ともに健康な人を育成する」というものです。一般に教育の目的は、知、徳、体の育成といわれています。「知性高く」は「知」の育成ですし、「人間味豊かに」は人間性の向上ですから「徳」の体現です。さらに、「心身ともに健康な人」とは、「体」を具体化したものですね。そういう意味で、保谷高校の教育目標は、一般に求められている教育の王道を追及するものなのです。
ですから、それを着実に身に着ければ、全人的に優れた人になれるのです。がんばってください。
  では、それらを身に着けるために、私は、これからの皆さんが大切にすべき心構えを示した言葉を披露しようと思います。
それは、「一の字、積の字、はなはだ、畏るべし。善悪の幾(き)は、初一念(しょいちねん)に在りて、善悪の熟するも積塁の後にあり」です。これは、江戸時代の最高の儒学者である佐藤一斎先生の言葉です。先生は、佐久間造山や吉田松陰、西郷隆盛など幕末から維新にかけてリーダとなった多くの人々に影響を与えた人です。
そして、その意味は「「一」の字は最初の一歩、「積」の字はその積み重ねであり、世の中のことは、すべてこれにつきる。たとえば、善悪のきざしは、最初の思いよりはじまり、善悪がさだまるのも、それを積み重ねた結果なのだ。ですから、正しいこと、やらなければならないことをコツコツと積み上げていけば、素晴しいものになるのですが、悪いこと、怠ける気持ちが積み重さねれば、堕落した人になってしまうとの教えだと私は思います。
このことを、本校での生活に当てはめて見ましょう。たとえば、「知性高く」のために、学校では授業があります。その授業を最大限に活かすためには、家庭での学習が不可欠です。その目標を「どんなに疲れていても毎日最低一時間は、かならず学習しよう。」と決める。そして、部活があっても、家族旅行しているときでも、時間を作ってしっかりやる。「人間味豊かに」の部分であれは、毎日笑顔で挨拶をすると決め、かならず続ける。「心身ともに健康な人」というのであれば、部活動での基礎トレーニングとして、素振りを何回やるとか何キロ走ると決め、毎日続ける。このような一つ一つのことを継続し続ければ、本校の教育目標である「知性高く、人間味豊かに、心身ともに健康な人を育成する」は、しっかりと体現できるのです。
まさに、「一の字、積の字、はなはだ、畏るべし。」です。新入生の皆さん、ぜひ、保谷高校でのこれからの三年間、毎日毎日の学校での活動をしっかりと積み重ねて充実した高校生活を送ってください。そうすれば、教育目標が達成でき、素敵な大人になり、充実した、素晴しい人生を送ることができるはずです。
保谷高校は昭和四十六年に開校した伝統校で、優秀な卒業生を多数輩出しております。
そして、保谷高校には、情熱と使命感に満ちた力量のある先生方がたくさんおられます。きっと皆さんの高校生活は充実し、よりよい人生を送るための基礎ができることでしょう。皆さんの頑張りに期待しています。
最後になりますが、生徒の成長を促すために教職員一丸となって努力して参りますが、地域の皆様や保護者の皆様の応援が不可欠です。ぜひ、今後も保谷高校に対して、ご支援、ご協力のほどよろしくお願い致します。 生徒の毎日の努力の一つ一つが積み重なり、大きな成果の山となることを信じて、校長の式辞といたします。

平成25年4月9日  東京都立保谷高等学校長   坂井秀敏


4月8日(月)〈始業式〉

始業式に在学生に話した内容です

皆さんおはようございます。
今年度より、土曜授業が開始され、日々の時程や身だしなみのルールなど変わります。先生の指導にしっかりと従って、充実した学校生活を過ごしてください。
 いよいよ、あす第42回入学式が行われ、下級生である新一年生が保谷高校の一員となり、皆さん方の保谷高校での立場は名実ともに新しいものとなります。
私は、第一学期の始業式に当たり、皆さんが、より大きくたくましく成長し、自己実現を果たすため、保谷高校での授業、学校行事や部活動などの学校生活を自分の限界を勝手気決めずに、おもいっきり充実させて、たくさんのものを吸収して欲しいと思っています。
  日本で一番注目されている18歳は大谷翔平君ではないでしょうか。その活躍を見て、私は、平安時代の有名な僧で「弘法も筆の誤り」などのことわざでも知られる弘法大師、空海の言葉を思い出しました。そこで皆さんにお話ししようと思います。それは、勝手に限界を決めずに前に進む大切さについて述べています。
その言葉とは、「未得(みとく)を得となし、未到(みとう)を到とおもえり」です。その意味は「いまだ何も得ていないのに得たと思い込み、いまだ目的を達していないのに達したと思い込む、それが自分をちっぽけなものにしてしまう。」です。 皆さんご存じのように、大谷君はプロ野球、北海道日本ハムファイターズの新人選手です。プロ野球選手としては異例の、投手と打者の両方を目指しています。西武との開幕戦では、8番、ライトで先発し、二塁打とタイムリーヒットのマルチ安打と打点をマークする素晴らしいデビューを飾りました。この活躍は、球団の高卒ルーキーとしては東映時代の張本勲さん以来、54年ぶりだそうです。
大谷君は、プロ野球選手としては、異例の投手と打者の二刀流を目指しています。投打の二刀流を目指すことは、大変です。両方の練習をするので、他の選手よりも長い時間練習をします。ですから、こずるく考えれば、どちらかに専念することで、その道で大成することを考えるのが普通だと思います。
しかし、大谷君は、自分の限界を勝手に決めず、若者らしく、二刀流に果敢に挑戦しているのです。 当然スタミナが必要です。大方の専門家は、オープン戦での打率1割8分2厘との悪い結果やスタミナ不足などから「投打の二刀流を目指す。プロはそんなに甘くないよ。」と冷めた見方をしていました。
しかし、大谷君は、キャンプでの様々な課題を冷静に分析して、本番に備えていたので、開幕戦での輝かしい結果となったのだと私は思います。まったくすごい若者です。
大谷君は、ここまでできればいいやなどと自分に限界を設けず、あくまでも先に進むという気持ちを持ちつづけています。私は、その気持ちを持っていることが青春の特権だと思います。
皆さんもぜひ、勝手に自分の限界を決めずに、あくまでも前に進むという気持ちを持ち続け、今年の保谷高校での学校生活(学習、行事、部活動)を送ってください。
まさに「未得(みとく)を得となし、未到(みとう)を到とおもえり」です。たとえば、学習では、毎日、1時間はかならず、家庭学習しよう。とか、行事では、与えられた役割を精一杯やろう。とか、部活動では、毎日、決めた基礎練習は続けよう。とかをかならず続けることです。今日はちょっと疲れているからとか、きのうたくさんやったから、とか、言い訳をして、決めたことをやらないのでは、だめですよ。ほどほどで良いなどと思った瞬間に青春ではなくなってしまいますよ。
今年一年の皆さんの活躍を期待して、私の話とします。